この仕事の記録

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この仕事の記録

出演者が自分の仕事について語った言葉を、時系列に置き直す

瀬戸環奈 — 予定では世界が終わるはずだった

世界が終わると信じて決めた。終わらなかったので、2年目が始まっている。

2026年1月13日、瀬戸環奈は視聴者から寄せられた質問に答えている。1問目がこれだった。

なぜこの仕事に就いたんですか?

答えはこうである。

この仕事に就いた 理由は特になくて 理由は特にないんですけど タイミングでお声がけいただいて

続けて、グラビアをやってみて先入観が消えたこと、仕事の幅が思ったより広かったこと、学校に疲れていたことを挙げている。嘘ではない。ただし、いちばん大きい理由は言っていない。

その17日後、同じチャンネルに「初めて話すデビューのきっかけ」という題の動画が出た。言えなかった理由のほうを、本人が先に説明している。

だってバカじゃん ポンコツじゃん

きっかけなんですか?って 言えないじゃん まさかさ大予言でさあ

2025年の夏に世界が終わる、という予言がその前後に広く出回った。出どころは漫画である。本人は作品名を挙げず、「漫画かなんかの予言」と言っている。

そして、それを本気にした。

終わる前提で決めた

当時の本人は、高校を出たあとの数年をほぼ底で過ごしていた。学校を辞め、長く続けていたアルバイトにもほとんど行けなくなっていた。そこに、人前に出る仕事をやってみたら、と声がかかる。

自分で先に外したのがアイドルだった。理由は自分でも説明がつかない、と断ったうえでこう言っている。

なんでか分からないんですけど 私 アイドルになりたくなかったんですよね

愛嬌を振りまける 自分を想像できなかったんです

自分が幸せじゃないのに 人のこと幸せになんかできないよ

底にいる自分を、他人に向ける仕事の適性として考えている。実際に声がかかったのはグラビアだった。決めかねているところに、例の予言が効いた。

世界終わるんだったら ちょっと やりきってみてもいいかも

ここでミスってもいいから やってみたら人生変わるんじゃないか

失敗の重さが消えたから踏み出せた、ということになる。世界が終わるなら、しくじった先が無い。

終わらなかった

グラビアの初登場は2024年10月、AVのデビューは2025年1月である。予言の日付は、そのどちらよりも後にあった。

夏以降のスケジュール入るじゃないですか

その予定を、来ないと思いながら入れていたと本人は言う。そして夏が過ぎた。

世界やばい終わんなさそうってなって やばい どうしようみたいな

予定では終わるはずだった私のストーリーが続くんだ

短く出て短く辞めるつもりだった、という話は1月13日の動画にも出てくる。予言に触れないまま、結果だけが語られている。

私の予定ではそもそも ここまで人気出る予定じゃなくて ピャッと出て ピャッと辞めよう としてたから

なんか引くに引けなくなっちゃったみたいな

終わりを前提に始めた仕事が、終わらない人生の上に乗ってしまった。本人はそれを、はっきり予言のおかげだと言う。

世界が終わるっていう情報がなかったら私ここにいないです

始めてからも、下にいた

デビューしてすぐ上向いたわけではない。本人の言う「上がり始め」は、1月のデビューから2か月ほど後である。

作品を撮ってから世に出るまでは病みやすい、と語っている。ただしこれは業界一般の話として出てきたもので、自分についてはグラビアが先だった分まだましだった、と付け加えている。

撮った事実しかないからですかね 世の中の反応が分かんない

そのあいだ、業界のなかに相談できる相手がいない、とも言っている。

交流がないです 業界の人と

だから 正解が分からない

発信も使えない。デビューが公になるまでは、その名前で何かを言うことができないからだ。

AV女優としてのSNSは動かせないんで

上がったきっかけは、数字ではなく人だった。

2回目とかって会わないと心開けないんで 全員 初めましてだから

いまはどうか、という問いにも答えている。

逆に病まないにする努力はしてます

病んだ分センサーがもう搭載されたので

底にいた経験を、落ちない技術として持ち直している。ここは一貫していて、小学校のころにも同じことをしている。人前で顔が赤くなり声が出なくなる子どもだったのを、自分で委員会に立候補して直しにいった、という話が同じ動画にある。

追い込まないと 人に追い込まれて 自分が死んじゃうと思って

何を励みにしているか

この人が仕事の手応えをどこに置いているかは、はっきりしている。売上でも順位でもない。

私個人的には 別にランキングに興味もないし

特段だから 売れて欲しいみたいな意識はないんです

置いているのはファンのほうである。

ファンの方が私と出会えて良かったな って言ってくれることが 1番 嬉しいから

この基準が実際の行動に出ている箇所がある。街で声をかけられたときにどうするか、という質問への答えだ。本人は、プライベートでは一言も返さないと言う。態度が悪く見えるだろうとも認めている。そのうえで理由を述べている。

その一言 二言を伝えるためだけに 直接会いに来てくれて お金も時間もかけてくれて

このキャッチボールすらも 私はプライベートで一切したくないんです

イベントに金と時間をかけて来た人が一言だけ伝えて帰る。その一言と、道で偶然かけられた一言を同じ重さで扱いたくない、という筋の通し方である。手は振る、とも言っている。

逆に、ファンに対して引け目を感じる場面も挙げている。

どうしても負担をかけちゃう時期が

グッズやイベントが重なると出費がかさむ、という意味である。作品そのものに葛藤は無い、と続けている。

家族

この仕事のことを、家族は本人の口から聞いていない。SNSで広まって知られている。

もう家族大反対ですよ

本人のほうは、世界が終わる前提で動いていたので話が噛み合わない。仕事として成立しなければ辞めて学校に行き直す、と条件を示したところで、親の返事が変わった。本人が伝えているのは次の一言である。

やるならとことん てっぺん取ってこい

記録に残っている仕事

ここから先は、こちらが数えられる側の話になる。

神奈川県相模原市出身、所属は Bstar(バンビプロモーション)。記録にある最初の仕事は2024年10月7日、週刊ポスト(小学館)のグラビア初登場である。2025年1月28日に写真集『emerald』(小学館)、3月17日に週刊プレイボーイ。ここまでは誌面が並ぶ。

変わるのは春からだ。4月27日、ウェブラジオ「しずる村上のWALK THIS 麺」(AuDee)。5月、ゲーム「Harem of Tokyo」とのコラボで声の仕事に初挑戦。5月21日、台北紅EXPO の記者会見。7月2日、真夏の水着祭。8月4日、公式ファンクラブ「セットー団」を Fantia に開設。9月6日、配信番組「給与明細」(ABEMA)。9月18日、写真集『好きになっちゃう』(双葉社)。12月、TBSラジオ「ねむチキ」。

2026年1月30日、東京スポーツ新聞社で連載「瀬戸環奈 I do Me」が始まっている。題に本人の名前が入っている。3月、少年画報社『ヤングジャック』vol.2 で漫画誌の初表紙。同じ3月、FANZA 通販フロアの月間ランキングで1位。4月には週間ランキングで1位を2週連続でとっている。5月2日、キネマ麻雀水着祭2026。

誌面に写ること、マイクの前で喋ること、声を当てること、記者の前に座ること。どれも別の技能を要求する。2年弱のあいだに、その全部が入っている。

順位についてはひとこと断っておく。ここに並べたのは、外から数えられる記録がそうなっているというだけである。本人が自分の手応えをそこに置いていないことは、前の節に引いたとおりだ。

配信記録

1102025-01 1 本2025-012025-03 1 本2025-04 2 本2025-05 1 本2025-052025-06 1 本2025-07 3 本2025-072025-08 3 本2025-09 7 本2025-092025-10 4 本2025-11 5 本2025-112025-12 4 本2026-01 5 本2026-012026-02 5 本2026-03 8 本2026-032026-04 6 本2026-05 5 本2026-052026-06 11 本2026-07 5 本2026-072026-08 4 本2026-09 10 本2026-092026-10 3 本
瀬戸環奈:作品数の推移(月別)

配信記録に載っているのは94本。年別では2025年が32本、2026年が62本である。

94本のうち89本がエスワン ナンバーワンスタイルである。専属契約なので取引先が1社に集中する。メーカーの遍歴を図にしても帯が1本になるだけなので、この記事では出していない。

瀬戸環奈:レビュー評価の高い作品(5 件)
配信日タイトル評価件数
2025-09-19裸神 瀬戸環奈5.013
2026-07-24最強ヒロイン 瀬戸環奈 ベストコレクション5.04
2026-08-07最強ビジュOLさん、出張先で死ぬほど嫌いな中年上司と相部屋… でも過激セクハラにまさかの快楽堕ちしちゃう! 瀬戸環奈4.933
2025-03-07最強ヒロインAV初体験3本番 瀬戸環奈4.8913
2025-12-05最強ヒロインが彼女になって毎日ヌイてくれるイチャラブ半同棲 瀬戸環奈4.836

デビュー作は2025年1月24日配信で、レビューが1,795件付いている。これはこの人の作品で最も多い。上の表は評価の平均が高い順に5件を出したものなので、デビュー作はそこに入っていない。表の4行目にある913件は、2作目(2025年3月7日配信)のものである。

この先について

ここまでの発言は、2026年1月の2本による。デビューから1年の時点である。この先をどう見ているかも聞かれている。

自分の知ってる 10が10じゃないかもしれないな

本当にもう下は散々見てきたんで 上を見て進んでいこうと思います

唯一はっきり葛藤として挙げているのは、この仕事の次にあたる部分だった。

この仕事が じゃあ 終わった次は何をやろうかみたいな 何をやればいいか分かんなくて

そのうえで、扱い方まで決めている。

結局 辞めないと答えは出てこない悩みだから 私は考えないようにしてます

答えの出ない問いを、答えが出ないという理由で棚に上げる。終わるはずだった話が続いてしまった人の、2年目の構え方である。

校則の中で

それから8か月後、2026年9月19日の動画で、この人は別のルールの話をしている。YouTube の成人向け規制である。自分の名前が審査に引っかかるようになった、という話から始まる。

立場がはっきりしていて、しかも珍しい種類のものだった。まず、規制そのものには反対しない。

だってさ、校則が厳しい学校に行って校則にダメって言われて いや、でもこんだけ頑張ってるんだから許してよなんて許されないじゃないですか。

だからしょうがないの。ルールの中でできることをやるしかないの。

そのうえで、ルールの内側に自由があるほうに話を進める。制服のある学校で、靴下やカーディガンや髪型を変えるように、という例え方をしている。

許された範囲の中で個性を出していくのは私の自由だし

被害を訴えるのでも、規制を撤回させようとするのでもない。求めているのは1つだけである。

規制されるのは悲しくもないし、悔しくもないけど、しょうがないなっていうところではあるけど、頑張りは認めてくれますかみたいな。

同じ動画で、自分をどう見せるかについても言っている。この仕事をしているから清く正しくやっている、と評価されたいわけではない、という文脈である。

じゃあ例えばそういう仕事をしてるからと言って、日常的にそのそっちに繋がるわけじゃないし、人間は人間だから。

自分の好きなものしかここには出してない

この動画には、いま読んでいるこの記事に直接関わる話も出てくる。

これまでの動画で一番悔しかったのは、人生全部話した動画。あれ一番回ってて、今100万回再生なんですけど、あれ収益になってないんです。

この記事が引いてきた発言の多くは、その動画から採ったものである。本人がいちばん見られた話をして、その1本が収益にならなかった。2026年9月21日時点の再生数は1,090,770回で、チャンネル内で最も多い。理由について本人は、中で使った言葉が規制に触れたのだろうと述べている。

ただし、この動画は嘆きではない。メンバーシップを始めるという告知である。校則が厳しいなら放課後に部活をやればいい、という筋で話が運ばれていて、収益にならなかった動画の件も、そこでなら扱える題材の例として出てくる。結論は本人が自分で用意している。

喧嘩にならないようにお互いがお互いにできることをしていけば綺麗に両立はできると思うので

私たちのできることをしましょう

数字についての断り

この記事が扱っていないこと

出典の動画は合わせて1時間以上あり、幼少期から現在までを本人が話している。この記事が採ったのは、仕事の選び方と続け方に関わる部分だけである。

本人が話していても、ここに書かないことがある。本人以外から受けた被害と、交際相手については触れていない。撮影時の体調管理など、仕事の生理的な内実に関わる部分も外した。家族については、本人が公にしている範囲のうち、当人の決断に直接関わるところだけを書き、家族ひとりひとりの反応は落とした。本人が自分のチャンネルで自分の言葉として話すことと、第三者が名前入りの経歴ページに書き写すことは、同じ行為ではないからだ。

同チャンネルにはもう1本、自己紹介とメイクの実演をした動画(2025年10月17日公開)があるが、使っていない。手動字幕が中国語しか無く、日本語は自動生成しか存在しないためである。訳し戻せば本人の言葉ではなくなる。

全部を知りたい場合は、出典の動画を直接見てほしい。この記事はその代わりにはならない。

出典