この仕事の記録

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この仕事の記録

出演者が自分の仕事について語った言葉を、時系列に置き直す

紅音ほたる — 書く仕事と話す仕事で、10年

最初の著書から最後の共著まで10年。宛先は10代へ、立場は啓発の担い手へ移った。

紅音ほたるの職業歴は、書く仕事と話す仕事でつながっている。

2005年にブログを始め、2006年に最初の著書を出した。引退は2008年。その2年後に HIV 予防啓発の団体を立ち上げて代表に就き、2011年には台湾で HIV 検査週間の啓発記者会見に立っている。同年、公認 HIV 啓発大使に就任。最後の著書は中高生に向けた共著で、刊行日は2016年8月16日である。

並べてみると、引退が転機になっているようには見えない。書くこと、話すことは現役のうちに始まっていて、やめたあとも同じ方向に伸びている。変わったのは肩書きのほうである。

経歴

大阪府出身。2004年、別の芸名でデビュー。同年12月に事務所を移り、紅音ほたるに改名した。

仕事の幅が広がるのは2006年である。10月に映画『赤龍の女』へ出演し、11月に著書『紅音ほたるの性感ヨーガ』(スタジオ・ワープ)を刊行した。初の著書である。翌2007年にテレビ出演が始まり、2008年2月2日にはテレビ朝日「特命係長 只野仁」のスペシャルに出ている。

2008年は仕事の種類が分かれた年である。3月19日、ユニバーサルミュージックの『メロラバ』に収録された「あいのくに」の作詞。7月9日、2冊目の著書『ホタル☆せいかつ』(リイド社)。10月、映画『トラ・コネ』。演技、文章、作詞と、経路が並んでいる。

引退を表明したのは、その年の9月である。場は週刊プレイボーイのインタビューで、本人が表明している。引退イベントは11月2日。

引退のあと

引退後はタレント、そしてポールダンサーとして活動している。

2009年から2010年にかけて、「おとなのびっくりクリニック」に女医役でレギュラー出演。2009年7月17日刊のポプラ社『病み本 10代編』(アフターダーク委員会 著)には、登場人物の1人として取り上げられている。

2010年5月、HIV 予防啓発団体「つけなアカンプロジェクト」を設立し、代表に就任した。コンドームの使用を訴える Girls Guard にも参加している。飯島愛に影響を受けたという。

2010年10月6日から2011年9月21日まで、ネット番組「紅音ほたると一緒に飲もうよ!」に出演。2011年6月、台湾HIV基金が立法院内で開いた HIV 検査週間の啓発記者会見でスピーチ。同年、同基金の公認 HIV 啓発大使に就任している。

ブログは長い。2005年2月14日から2009年8月31日まで「ホタル☆せいかつ」、2009年9月1日から2012年9月13日まで公式ブログ。2005年から2012年まで、7年半を超える。

2012年6月7日、テレビ東京「くだまき八兵衛X」に出演。

2016年8月15日、死去。32歳。翌16日、共著『中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド』が刊行された。同年12月8日には、NHK「クローズアップ現代+」が取り上げている。

配信記録から見えること

カタログに載っている作品は575本ある。

5602006 8 本20062007 35 本2008 41 本20082009 56 本2010 10 本20102011 6 本2012 3 本20122013 8 本2014 2 本20142015 1 本2016 2 本20162018 2 本2018
紅音ほたる(秋月杏奈):作品数の推移(年別)

引退の表明が2008年9月、イベントが11月。にもかかわらず、年別の最多は翌2009年の56本である。この56本のうち20本は、既発売分をまとめ直した商品である。2006年度の作品集が2009年の日付で登録されているものまである。撮影済みの分が引退後に出たことと、過去作がまとめ直されたことが重なっていて、配信日が活動時期を表さないことがそのまま図に出ている。

上でたどった経歴と、この図の山の位置は一致しない。経歴の側で仕事の種類が分かれるのは2008年、図の側で最も高いのは2009年である。ずれているのは本人ではなく、記録のほうである。

作品の記録からは、どの会社と、いつ組んでいたかも読める。

ワンズファクトリーワンズファクトリー 2006-07-01〜2013-11-01 70 本70 本ムーディーズムーディーズ 2007-06-01〜2009-05-13 46 本46 本アイエナジーアイエナジー 2009-03-02〜2009-11-29 37 本37 本MARXMARX 2006-07-13〜2007-10-13 30 本30 本クロスクロス 2007-03-19〜2014-07-13 26 本26 本ケイ・エム・プロデュースケイ・エム・プロデュース 2009-01-22〜2009-01-22 24 本24 本TMATMA 2007-05-05〜2013-05-21 22 本22 本20062014
紅音ほたる(秋月杏奈):メーカー別の期間と本数(上位 7 社)

数字についての断り

最後の1冊

最初の著書が2006年、最後の共著が2016年。この10年で、著書の宛先には中学生と高校生が入り、話す立場は取材を受ける側から啓発を担う側へ移った。

配信記録のほうは、その10年を追えていない。引退の翌年に山が来て、そのあとは下がり、亡くなったあとにも新しい日付が並ぶ。残りやすいのは作品の側で、残りにくいのは仕事の側である。

最後の1冊の宛先は、中学生と高校生である。書名は『中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド』。生活と性についての手引きを、これから知る側の10代に向けて書いた共著である。2006年の最初の著書から10年で、書く相手はここまで動いている。

出典